本格薪サウナとカフェで心と体をリフレッシュ!岡山県美作市「kobatoisa」

岡山県美作市の「kobatoisa」は、本格フィンランド式薪サウナとカフェを組み合わせた特別な施設です。地元食材の料理と自然に囲まれたリフレッシュ体験で、サウナ文化と地域の魅力を同時に楽しめる隠れた名所として注目されています。
日本全国でサウナの人気が高まっています。都市部のスパ施設から地方の温泉地まで、心身をリフレッシュする「サウナ体験」を求めて多くの人々が足を運んでいます。以前は中高年男性の娯楽というイメージが強かったサウナですが、現在では男女を問わず若い世代にも人気が広がり、心と体のバランスを取り戻すリラクゼーション施設として注目されています。
そんな中、単に汗をかくだけではなく、豊かな自然とつながり、自分自身と向き合う時間を提供してくれる特別な場所が岡山県美作市にあります。岡山県美作市の吉野川沿いに建つ「kobatoisa(コバトイサ)」は、薪を使った本格サウナとカフェを組み合わせた、地域に根ざした新しいライフスタイルの提案拠点です。
その建物の佇まいはどこか懐かしく、それでいて現代的な雰囲気を醸し出しています。建物の歴史を振り返ると、かつては地元の日本酒製造所の販売店舗として使われていました。酒造りが終わり空き店舗となっていたこの場所に新しい息吹を与えたのが、地元の住宅会社「小林工業」です。
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目次
- 地域コミュニティと生活文化の新しい交流拠点
- 薪のぬくもりと自然の恵みを感じる本格フィンランド式サウナ
- サウナ後の体に染み渡る、地元食材を使ったメニュー
- 家族の手作りだからこその温もり
- リピーターが絶えない地域に根ざした交流拠点
- 「サウナ文化をもっと広めたい」──進化し続ける情報発信拠点
地域コミュニティと生活文化の新しい交流拠点

「kobatoisa」は、美作市の小林工業が新規事業として始めたサウナプロジェクトの一環として誕生しました。住宅建設で培った技術的なノウハウを活かし、薪ストーブの販売代理店としての経験を基盤として、本格的なフィンランド式薪サウナの製造・販売事業をスタートしました。この場所に展示施設も兼ねた拠点を設けたことが、プロジェクトの出発点となりました。

「衣・食・住」(※日本では生活の基本要素を表す言葉)の交差点として、地域の人々が気軽に集える場所を作りたいという願いがありました。美作市には、地元の人が気軽にランチやお茶の時間を楽しめる場所が限られていました。そのため、「サウナでリフレッシュした後に美味しい食事を楽しむ」というコンセプトのカフェも同時に開設したのです。
薪のぬくもりと自然の恵みを感じる本格フィンランド式サウナ

「kobatoisa」のサウナは、ガス式ではなく薪を燃料とするフィンランド式を採用しています。薪特有の遠赤外線効果がゆっくりと体を温め、ロウリュ(※サウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を発生させるフィンランドの伝統的な入浴法)の蒸気が優しく全身を包み込む、静かで力強い温熱体験を提供しています。

一般的な銭湯(※日本の伝統的な公衆浴場)のサウナと比較して温度を抑えており、ロウリュを行うことを前提として約80度に設定されています。そのため、サウナ室内でも息苦しさを感じることなく、心地よく発汗できる環境が実現されています。

水風呂は吉野川のほとりという立地を活かしてアウトドア感あふれる樽型を採用し、環境への配慮からウイスキーの樽を再利用しています。冷えすぎず体に優しい温度設定で、樽からほのかに漂う香りも楽しめる、五感で味わう水風呂体験です。

川の流れる音をBGMとして、デッキチェアでの外気浴はまさに極上のリラクゼーション体験となります。

女性専用サウナには、キューゲル(※氷玉)を使ったアロマロウリュも導入されています。バーチ(白樺)や金木犀(※日本の秋に香る花)、ユーカリなど、季節ごとに変化する香りが人気で、特に森林系の香りは女性リピーターの間で高い評価を得ています。

カフェの2階は畳敷き(※日本の伝統的な床材)のリラクゼーションスペースとなっており、ピラティスや瞑想などの健康活動にも活用できます。美作の豊かな自然を感じながら、心と体のバランスを整える時間が流れています。
料金体系は以下の通りで、初回利用者でも安心して楽しめるセットプランや水着などのレンタル用品も用意されています。
【利用料金】
平日:1人2時間 2,500円/土・日曜日、祝日:1人2時間 3,000円
(タオル・サウナマット・サンダル・イオンウォーター付き)
ポンチョレンタル:300円
水着レンタル:300円
サウナハットレンタル:無料
サウナ後の体に染み渡る、地元食材を使ったメニュー

サウナでしっかりと汗をかいた後に楽しむ食事──日本のサウナ愛好者の間では「サ飯」(※サウナ後の食事を指すスラング)と呼ばれる──にも、kobatoisaならではのこだわりがあります。すべて手作りで、地元美作や近隣地域の新鮮な食材をふんだんに使用しています。
例えば、地元産の卵と米粉麺を使ったランチメニュー「美作産卵を使った異国香るパッタイ」は、ナンプラー(※タイ料理の魚醤)の香りと干しエビの旨味が絡み合う本格的な味わいでありながら、体に優しい一品です。

さらに、根強いファンを持つのが「なぎビーフ(※地元ブランド牛)のとろとろ牛すじカレー」(1日限定10食!)です。とろとろに煮込まれた牛すじの深い旨味とスパイスの香りが絶妙に調和し、体の芯まで温まる一皿です。野菜の自然な甘みと肉のコクが合わさり、サウナ後の空腹を優しく、そしてしっかりと満たしてくれます。

そして、カフェメニューの名物「自家製フォカッチャの鯖サンド」は、美作市のお茶の産地・海田のお茶を練り込んだ自家製フォカッチャに、脂ののった鯖、紫キャベツ、自家製ソースを合わせた逸品です。どちらも「汗をかいた体が求める塩分と酸味」が絶妙に調和しています。
デザートでは、自家製のチーズケーキやほうじ茶ケーキ(※日本の焙煎茶を使ったケーキ)、季節のガトーショコラなどを提供しています。ドリンクも美作の地元素材にこだわり、お茶やハーブティー、サウナ後の体に染み渡るクラフトドリンクも用意されています。
家族の手作りだからこその温もり

「kobatoisa」という店名は、「kotoisa(フィンランド語で"心地よい"という意味)」に、小林工業の"koba"を組み合わせた造語です。その名前の通り、施設の随所に「家族の手作り」の温かさが息づいています。
サウナ施設の設計はもちろん、料理メニューやお店のロゴ、デザインはお姉さんたちが担当しています。帽子や備品類も手作りで揃えられており、「できるだけ地元で完結させたい」「自分たちが心地よいと感じるものを提供したい」という思いが込められています。

薪は建築現場の廃材を再利用しています。環境への配慮と地域資源の循環利用を意識した取り組みも、kobatoisaの革新的な特徴の一つです。福利厚生として従業員はサウナを無料で利用でき、ランチも社員割引で楽しめるようになっており、生活と仕事が交差する「小さなコミュニティ」の形がここに実現されています。
リピーターが絶えない地域に根ざした交流拠点

平日でも客足は途切れず、利用者は男女ほぼ半々の割合です。カップルや女性グループでの利用も多く、子供連れの家族も安心して訪れられるよう、カフェスペースは広々と設計されています。夜は週末限定で「夜カフェ」営業も行っており、ティラミス風の夜パフェと美作のお茶で締めくくる、大人のためのご褒美時間も人気を集めています。

地域住民向けの「地元割引」や、グループでの貸切利用、さらには宿泊が可能な「savupirtti
stay&sauna」(サボピルティ ステイアンドサウナ、※フィンランド語でサウナ小屋の意味)も近隣に展開し、週末のリトリートや観光客の滞在拠点としても活用が進んでいます。
夏が近づくと、川沿いには蛍が舞い踊り、夜間のサウナ体験をより幻想的な風景で彩ります。サウナを通じて、美作エリアの豊かな自然と文化が織りなす「贅沢な時間」を体感することができるのです。
「サウナ文化をもっと広めたい」──進化し続ける情報発信拠点

「サウナの魅力はまだまだ十分に知られていないんです」と語るのは、熱波師(※サウナでロウリュを行う専門資格者)の資格も持つ小林さんです。サウナ文化の普及と地域活性化を両立させるチャレンジを続けており、今後はワーケーション(※仕事と休暇を組み合わせた新しい働き方)やリトリート滞在との連携、企業研修やイベント開催なども視野に入れ、kobatoisaは「地域の未来を創造する場所」へと進化を続けています。
サウナの後に自分と向き合う静かな時間。美味しい料理で体を癒し、人と語らう温かい時間。そんな贅沢なひとときが、ここには確かに存在しています。単なる「心身のリフレッシュ」だけではない「人とのつながり」を感じられるサウナ。あなたもぜひ、美作のkobatoisaで特別な体験をしてみてはいかがでしょうか。
【kobatoisa cafe&sauna】
所在地:岡山県美作市巨勢2451-1
TEL:090-7181-4107
営業時間:サウナ 10:00~21:00(最終枠19:00~)
カフェ 11:00~14:30(ランチタイム)、14:30~17:00(カフェタイム)
※不定期で夜カフェ営業あり(17:00~21:30/L.O.21:00)
定休日:水曜日駐車場:あり(店前5台・第1駐車場6台)
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!